性器ヘルペスについて!妊娠や子育て中の注意点は?

性器ヘルペスは一般的な病気です。
安全なお産のためにもまずは病院へ

 

ヘルペスとお産

「ヘルペス」と聞くと少し怖いイメージを持つかもしれませんが、誰もが感染しているごく一般的なウィルスです。
お産との関連を心配する方の多い「性器ヘルペス」は、単純へルペスウイルスH型が原因となることが多く、性器やおしりの周辺に水ぶくれを発症。
時に排尿が困難なほどの痛みを伴います。
感染の経路は性的な接触が主で、性感染症のひとつとして知られています。
今回はお産に関する気がかりを解消すべく、ヘルペスについて解説します。

 

ヘルペスとは?

単純ヘルペスウイルスには
I型(脳・目・口唇など上半身にできる)と
H型(下半身・性器が中心)があり、
一度感染すると生涯にわたり神経系の細胞に潜伏感染すると言われています。
つまり、治療で症状を抑えることはできても、ウイルスを死滅させることはできず、過労・ストレス・紫外線・発熱などによる免疫の低下を契機にウイルスが再活性化され、再発をすることが多くあります。

 

どんな症状がでるの?

初めて感染した場合の症状は様々であり、約70%は無症状であると言われています。
典型例としては、感染から3~7日以内に微熱・倦怠感に続いて外陰部に痛みをともなう発疹があらわれ、水ぶくれのようになった後、浅い潰瘍(ただれたようなもの)を形成。
強い痛みにより、排尿困難をきたす場合もあります。
症状は3週間前後で自然治癒すると言われていますが、妊娠時は長期化する傾向があり、また、過労・セックス・ストレスなどの刺激で再発することが多く、約半数が半年以内に再発するとされています。
症状の出る所は、初感染の時と同じ箇所、またはおしりや太ももで初めて症状が出た時と比べて軽く、短期間に治癒するというのも特徴です。

 

どんな治療をするの?

治療は、単純ヘルペスウイルスの増殖を抑える抗ヘルペス薬「アシクロビル(ゾビラックス)」などを用います。

「アシクロビル」は胎児毒性が低いことが判明しているので、症状に応じて経口投与や重い症状の場合には点滴を用いた経静脈投与、症状が軽度の時には軟膏を用いて治療します。いずれも投薬は5~ 2日間程度。
これによって病変部分の症状は治りますが、先にも解説したとおり、ヘルペスウイルスが死滅したわけではありません。
繰り返す再発には、再発を抑える治療もあるのでかかりつけの医師に相談すると良いでしょう。

 

妊娠や子育て中の注意点は?

ヘルペスは日常の家庭生活では、ほとんど感染することはありません。
妊娠中の母子感染経路に関しては、先天性ヘルペスを起こす胎内感染(経胎盤感染と上行感染)は少なく、出産時の経産道感染による新生児へルペスの発症に注意が必要になります。

よって、産道に病変がある場合には、帝王切開を必要とするケースが多いでしょう。

また、妊娠初期の初感染では、2%前後に流産があるとされていますが、胎児奇形の発生は稀で人工妊娠中絶の適応にはなりません。
性器ヘルペスは稀でも特殊な病気でもありません。2~3週間で自然治癒するとされていますが、重い症状のこともあるため、医療機関で早期診断を受け、出産に備えることが大切といえるでしょう。